沖縄で何が起きていたのか
このブログを書き始めてから、私たち日本人が太平洋戦争について学ぶ時、断片的で自分に都合の良い知識だけをかいつまんで消費しがちなことに気づきます。
原子爆弾の恐ろしさ、空襲の残酷さ、特攻隊の無念、日中戦争での日本軍の暴虐、南海での戦闘や玉砕。どれを見ても最後には「命は尊い、戦争はあってはならないこと。」と呟きまた日常生活に戻ります。
特攻はどこで行われたのか、B29は何故本土に飛んできたのか、ポツダム宣言は如何にして無視されたのか、、、考えることはほぼありません。大阪から飛行機で1時間で飛べる距離の沖縄に何故救援が行かなかったのかということも。
https://twitter.com/bouheitai1958/status/1245849061757816834?s=21
ツィッターアカウント「棒兵隊」さん
沖縄戦に関する記録、資料を基に1944年から1945年にかけて何が沖縄で起こっていたかをクロニクル形式で綴っておられます。2020年の現代と日付が同じになるようにアップされているので臨場感が溢れます。
4月3日の時点で、沖縄本島は南北に分断され、天皇からは持久戦に対する疑問が提示されています。
戦艦大和の特攻はほとんど思いつきのものでした。
県民の集団自決はすでに始まっていました。
島田叡に関するクロニクルは既にまとめたのですが、沖縄戦の全てはとても数ページでは収まりきるものではありません。大まかな外観だけ掴んでから
「棒兵隊」ツイッターでさらに深く学んでいきたいと思います。
飛行機で敵の戦艦に突っ込む特攻隊は大半が沖縄戦で行われたものです。「国を守るために犠牲になった若者の命は無駄ではなかった。そのおかげで今の日本の繁栄がある。」などという「過ち」の美化がどれだけ虚しいかわかります。
大和が日本近海ですぐ撃沈されたのは、既に制海権を失っていて日本の近海にアメリカの潜水艦が配備されていたからでした。沖縄からの疎開船対馬丸が撃沈されたのも同じ理由です。
戦争は自然災害ではありません。人災です。
もう2度と戦争が起こりませんように、とお祈りしているだけではいけない、そうおもいます。